民生用DVDプレーヤーで再生できるDVDをつくる
2007-05-10


我が家のiMac G5 (iSight)にはスーパードライブが搭載されている。システムプロファイルで確認すると、このドライブは松下製で、DVD+R DL※1の書き込みに対応している。ローカルディスクに放り込んであるVIDEO_TSフォルダを民生用のDVDプレーヤーで再生するためにDVD+R DLのメディアに焼こうと試みて、ドツボにはまった。Toastなどの特別なソフトを購入せずにやろうとすると、素人にはなかなか難しい。

DVD+R DLはDVD-ROM化する。

まず結論から言って、ドライブはLacie D2を新調した。内蔵の松下製ドライブでDVD+R DLへの書き込みができるにもかかわらず、わざわざ二重投資してまでドライブを購入したのにはいくつか理由がある。我が家のiMac G5はただでさえ稼働時の放熱に心配を抱えているので、CPUとドライブに同時に負荷のかかりそうなDVDの書き込み処理は、できれば外部のドライブに押し出したかったからだ。また、外部ドライブを導入すれば、Combo Drive(DVD書き込み機能なし)のiBook G4からでもDVDへの書き込みができるようになる、という利点もある。

もう一つ、外部ドライブにした理由は、ネットを漁ってもiMac G5(iSight)に搭載されている松下製のドライブがDVD+R DLをROM化してくれるかどうかわからなかったからだ。我が家のテレビにつながっているDVDプレ〓ヤーはパイオニアのDVR-515H-Sというハードディスクレコーダーで、DVD-R系にしか対応していない。DVD+R DLに焼いただけでは、おそらく再生できない。未検証だけれど...

Lacie D2はDVD+R DLの焼き込み完了時にbook typeをDVD-ROMにする機能がある※2ので、パイオニアのDVDプレーヤーとの互換性が期待できる。

hdiutilでUDFフォーマットに変換。

最初、VIDEO_TSフォルダの上位フォルダからCD/DVDマスター形式のディスクイメージを作成し、それをDVDに焼けばいいだろう、と考えていた。どちらの作業もディスクユーティリティからおこなえる。

... が、そうではない。ネットの情報を漁っていると、とある掲示板にディスクユーティリティでISO9660形式のボリュームの作成が可能、と書かれていた。だがいろいろディスクユーティリティを試してみたが、ディスクユーティリティでは望む結果は得られないようだ。拡張子が.cdrのCD/DVDマスター形式のディスクイメージは作成できる。これをDVD+R DLやDVD-Rといったメディアにそのまま焼く。最後に焼き上がったメディアをいったん排出して再度DVDドライブに射し込むと... 期待する動作はDVDプレーヤーが起動して再生がはじまることだが... 結果はデスクトップにマウントされるだけ。DVDプレーヤーを手動で起動してマウントされたボリュームを読み込ませようとしても拒絶される。どうやら、このディスクはMac OS拡張フォーマットとして認識されてしまっているのが問題のようだ。ちなみにVLCでも再生できない。素人の知識では、VLCで認識できないのであれば、何をどのようにしてもこのディスクからビデオを再生する術はない。

ディスクユーティリティに見切りを付けてさらにネットを徘徊していると、mkisofsというコマンドをMac OS Xに入れると、Mac OS拡張フォーマットではなくDVD-Videoフォーマットのディスクイメージを作成できるらしい、ということがわかった。 使い方は、

mkisofs -f -dvd-video -udf -V <volume_name> \
    -o <image_name>.img <folder>/
である。

ここで、それぞれのオプションは次の通り。

-f: シンボリックリンクを追跡する
-dvd-video: DVD-Videoフォーマット互換のUDFフォーマットにする
-udf: 生成されるイメージにUDFサポートを含める
-V: ボリューム名
-o: 出力ファイル名

最後の<folder>はVIDEO_TSを含むフォルダの名前。


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[えてっぷり]

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